集音器は、周囲の音を増幅して聞こえるようにする音響機器です。集音器は補聴器と違い、医療機器としての認定は受けていませんが、日常生活での聞き取りをサポートするための便利なアイテムとして多くの人々に利用されています。この記事では、集音器の4つの主な種類とその特徴について詳しく解説します。
耳かけ型集音器
耳かけ型は耳のへりに沿って装着するタイプの集音器です。耳穴までは透明なチューブが繋がっていて、マイクとスピーカーの位置が離れているためハウリングが発生しにくいのが特徴です。
耳かけ型集音器をおすすめする人
耳かけ型は耳のへりに本体が隠れるので目立ちにくいです。集音器を他者から気づかれたくない方におすすめです。さらに機能や色、形といった違いで多くの器種が展開しているのも特徴で、多くの選択肢から自分好みの器種を選ぶことができます。
耳かけ型集音器をおすすめしない人
マスクやメガネを頻繁に付け外しされる方には耳かけ型集音器はおすすめしません。マスクのゴムやメガネのツルにチューブが引っ掛かり集音器を落としてしまう可能性があるためです。対策としては落下防止ストラップがあります。
おすすめの耳かけ型集音器NK-02
耳あな型集音器
耳あな型は文字通り耳の中に直接入れるタイプの集音器です。本体が大きいので簡単に装用ができ、なおかつマスクやメガネの邪魔になりません。また耳あな型は耳が本来音を聞く場所に装用するので耳本来の性能を活かせます。
耳あな型集音器をおすすめする人
耳あな型はマスクやメガネを装用している方におすすめの集音器です。着脱のたびに外れないか気にする必要がありません。また、きちんと耳穴にあった耳栓であれば外れにくく運動をされる方にもおすすめです。
耳あな型集音器をおすすめしない人
集音器の装用を気付かれたくい方にはおすすめしません。耳あな型は補聴器であれば最も小型な種類に挙げられますが、集音器の場合はそうではありません。ある程度の大きさがあるため横から見た時に集音器の装用がわかります。
おすすめの日本製耳あな型集音器NK-701
ポケット型集音器
ポケット型は本体を首から吊り下げて使用するタイプの補聴器です。本体は首から吊り下げておくか、胸ポケットにいれて使用します。本体を手に持ち目で見ながら操作ができるので指先の細かい動きが苦手な方でも簡単に行えます。
ポケット型集音器をおすすめする人
ポケット型集音器は目で見て直感的に操作ができるので細かな操作が苦手な方におすすめです。電池も一般的にサイズの大きな単三電池を使用していることが多いので交換も簡単です。
ポケット型集音器をおすすめしない人
ポケット型は外出が多い方には集音器はおすすめしません。本体が大きいので持ち運びの負担になり、その上コードがどこかに引っ掛かる恐れがあるためです。
骨伝導型集音器
骨伝導型は骨を揺らして音を伝えるタイプの集音器です。耳に何もいれないので閉塞感がなく、耳穴に装用しないため耳垂れや耳垢などで故障することも基本的にありません。
骨伝導型集音器をおすすめする人
骨伝導型は耳を塞がれることに不快感を覚える方におすすめの集音器です。また耳栓による圧迫感がないので長時間の使用でも疲れにくいです。そして直接内耳に音を伝えるので外耳道や中耳に障害がある方でも効果を発揮することがあります。
骨伝導型集音器をおすすめしない人
骨伝導型集音器は激しく動き回る方にはおすすめしません。骨伝導は骨を通して音を伝えていますので、本体の位置がずれると音が正しく届かなくなるのです。また、骨伝導といえ微かに音は出ているので音漏れすることもあります。
まとめ
集音器の選び方には、使用シーンや好み、必要な機能などに応じて適切な種類を選ぶことが大切です。また、集音器の性能や機能だけでなく、装着感やデザイン、価格なども考慮することで、より満足度の高い製品を選べます。