結論から言うと、集音器を片耳だけで装用することは問題ありませんが、両耳装用に比べて聞き取り能力は落ちる可能性があります。そのため、集音器は両耳装用が推奨されています。

集音器を片耳で装用するメリット

集音器を片耳で装用することには、次のようなメリットがあります。

・コストの削減
・違和感の軽減

両耳で購入するより、片耳で集音器を使用する方がコストを抑えられます。電池式の場合、電池代も半分ですね。初めて使用する方にとって、低コストで集音器を試せるのは大きなメリットです。

また、今まで聞こえにくかった人がいきなり聞こえるようになると、音にストレスを感じることがあります。片耳装用をすることで違和感を減らし、心理的ストレスを軽減することができます。

両耳装用のメリット

くどいようですが、集音器は両耳で装用するのが推奨されています。何度も言うのは、両耳で装用することで、耳本来の効果を最大限に発揮できるからです。補聴器販売店の中には、補聴器のグレードを落としてでも両耳装用を推奨する店舗もあるほどです。

具体的には、次のような効果を得られます。

・音の方向感がわかる
・言葉の聞き取りの改善
・疲れにくい

音を両方の耳から拾うことで、方向感や距離感を得ることができます。脳は、左右で届いた音の時間差で方向感を判断しています。方向感を得やすくなるということは、必要な音がどこから来ているのか判断することができ、騒音下の聞き取り能力も向上します。

両耳装用の効果はそれだけではありません。子音を捉えやすくなるので、言葉の明瞭度も上がり、聞き間違いを減らすことができます。なぜかと言うと、子音の波長は片耳から片耳までの長さにないためです。左耳から入ってきた子音を右耳の集音器で補うことはできないのです。

最後に、集音器を両耳で使用することで疲れにくくなります。メガネでも片目で使用していると、視覚差で疲れてしまいます。集音器も同様に、片耳装用は左右の聞こえの違いで必要な音を探すのに疲れてしまうのです。両耳で均等に聞こえを補うことで疲れにくくなります。

両耳装用が不安なら片耳装用から始めても大丈夫

両耳装用のメリットを主にご紹介しましたが、不安であれば片耳装用から始めても大丈夫です。一番のデメリットは、聞こえが悪いまま放置してしまうこと。不安であれば、片耳装用から徐々に聞こえに慣らしていきましょう。

まとめ

ここまで片耳装用のメリットとデメリットをご紹介しました。下記の集音器は両耳兼用タイプです。片耳に慣れれば、追加の集音器を簡単に購入することができます。是非お試しください!
 

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