集音器は小さい音を大きくする機械です。集音器と似た機械に補聴器があり、どちらも聞こえが悪い方のサポートに使用されます。
補聴器と集音器の違い
補聴器を使うほどではないが、音声を聞き取りにくいと感じる人が聴力を補うために用いる、音声を拡大増幅する装置。 [補説]日本国内では、補聴器は医薬品医療機器等法において、管理医療機器クラス?に指定されているが、集音器は医療機器ではないため、家電量販店などでも入手できる。
デジタル大辞泉で集音器と引くと上記の項目が表示されます。このように補聴器と集音器の違いのひとつとして医療機器として認可が挙げられます。実際に補聴器は医療現場でも推奨されており、製品によっては専門スタッフのサポートが必要です。
集音器は補聴器のような専門知識を持つ人のサポートを必要とせず通販などで簡単に購入できます。
おすすめの補聴器
※医療機関受診後ご購入されることを推奨します。
デジタル集音器とアナログ集音器
集音器は音の処理方法の違いでアナログとデジタルの2種類があります。アナログ集音器は入ってきた音をそのまま増幅します。増幅された音は本来耳で聞く音に近いですが、雑音も大きくなるので必要な音が聞こえにくいです。
一方でデジタル集音器はコンピューターで音を処理します。雑音がなく必要な音が聞こえやすいのですが、機械的な音に違和感を覚える方もいらっしゃいます。近年では、デジタル技術の向上によって市場に出回っているほとんどの集音器がデジタル式です。
集音器の値段
※2023年10月17日現在Amazonで販売されている集音器の最安値は960円、最高値は11万円でした。1万円未満は電池式集音器で、1万円以上は充電式集音器が多いようです。1万円前後が相場でしょうか。
基本的に集音器は多くの家電製品と同様に値段と性能が比例します。安価な集音器は音を増幅するといったシンプルな機能なので家でテレビを見るなどの特定の状況では活躍しますが、ノイズ音が混じってきたり雑音も大きくなったりと煩わしく必要な音が聞こえないことがあります。そのため自分に合った集音器選びは値段だけでなく機能も重要です。
集音器の種類
集音器は形状別に次の4種類あります。
耳かけ型
耳かけ型は本体を耳の裏に装着し、耳穴までは細いチューブで繋がっているタイプです。最近の耳かけ型集音器は本体が小型になりチューブも細いので目立ちにくくなりました。
耳あな型
耳穴型は名前の通り耳の穴に装着するタイプです。マスクやメガネの邪魔になりにくく本来音を聞く耳穴に装着するので方向感など耳本来の性能を活かせます。
ポケット型
ポケット型は首から吊り下げて使用するタイプです。本体から耳栓まではコードで繋がっています。本体が大きいので扱いやすく、単三電池を使用しているので取扱いが簡単です。
骨伝導型
骨伝導型はこめかみに装着して骨伝導で聴神経に音を伝えるタイプです。耳穴を塞ぎませんので耳栓による閉塞感がありません。
目立ちにくい集音器
目立ちくい集音器は耳かけ型と耳あな型です。
耳あな型は正面と後方からは集音器が見えません。しかし横から耳を見た時に耳穴が塞がっているので見た人は違和感を覚えることがあります。この場合は黒色の集音器を選ぶことで耳穴の影のように見え違和感を軽減することができます。
耳かけ型は小型な器種を選べば正面と横から見てもほとんど集音器が見えません。しかし後ろから耳を見た時に装着している本体が見えることがあります。この場合は自分の肌よりワントーン暗い色を選ぶことで集音器が目立ちにくくなります。
また近年ワイヤレスイヤホンの普及で耳穴型集音器が集音器と気付かれることも少なくなりました。見えても良いが集音器と思われたくないという方は耳穴型集音器もおすすめです。
おすすめ集音器
まとめ
集音器も補聴器同様に進化を遂げています。雑音抑制、自動音量調整、音域プログラム、ハウリング抑制といった機能は珍しくありません。もう集音器は音を大きくするだけの機械ではなくなったのです。当記事があなたの集音器選びの参考になれば幸いです。