加齢性難聴は緩やかに聴力が低下するため、難聴の自覚が遅れることがあります。今回は、難聴の程度について、その原因から程度、放置するリスクまで段階を追ってご説明します。
難聴の原因
難聴の原因は様々ですが、大きく次の3つに分けられます。 伝音性難聴:外耳や中耳の問題により発生します。 感音性難聴:内耳や聴神経の問題が原因です。 混合性難聴:伝音性と感音性の両方の特徴を持ちます。 伝音性難聴は薬や手術での治療が多いですが、感音性難聴の場合は補聴器の装用が推奨されます。
難聴の程度
難聴の程度は「軽度」「中等度」「高度」「重度」の4つに分類されます。
難聴程度 |
デシベル |
自覚 |
軽度難聴 |
25〜40 |
小さい声やささやき声が聞き取りにくい |
中等度難聴 |
40〜70 |
普通の会話が聞きづらい |
高度難聴 |
70〜90 |
大きな声でも聞こえにくい |
重度難聴 |
90以上 |
耳元での大きな声も聞きづらい |
世界保健機構(WHO)では40デシベル(dB)以上の難聴を補聴器の適応としています。
難聴を放置するリスク
40デシベル以上の難聴から補聴器の適応となりますが、補聴器や集音器の早期装用が推奨されます。難聴を放置すると、認知症のリスクが高まることが知られています。コロラド大学の研究によると、難聴を放置することで認知症の発症リスクが軽度で約2倍、中等度で約3倍、重度の聴力低下で約5倍になると報告されています。その他にも社会的孤立やうつ病、転倒など、様々な健康被害が発生する恐れがあります。
まとめ
難聴は、その程度に応じて適切な対策が必要です。難聴の原因によっては補聴器や集音器が聞こえの改善へのアプローチになります。弊社では補聴器と集音器の販売を行っています。是非当ショップをご覧いただけますと幸いです。